詩誌「指名手配」第6号刊行しました!!

最新刊!!詩誌「指名手配」第6号

いよいよ凄みを帯びて繊細な迫力、世の中と詩の世界に響く、いまの詩の心。
20名の詩作品をはじめ、連載詩論など詩に関する散文も充実、ゲスト共犯者も得た容疑者たちの発信だ。

<供述調書より>
撃ったのはわたしだ、心のなかで
だまされ言いくるめられ搾りとられて
ズタズタにされて捨てられる無念のために
支配され路頭に迷いコケにされる無数のあえぎのために

愛するのはわたしだ、詩の心で
ひとりひとりの押し殺された叫びの奥の懐かしい
微笑みのために
痛みと痛みが並んで揺れる風の森の一枚一枚の葉のために

指名されたい、無数の人びとがそう願っている
ままならぬ現実の向こうの新しい現実へ
おのれの存在まるごと抱きしめられたいと夢見ている

発信することが
ほんの少しでも胸にしみ込み何かに突き刺さるなら
ほんの少しでも何かをふるわせ揺さぶり、ど真ん中に
心臓そのまま取り出して血まみれの夢を響かせられるなら
いまの時代のこのサスペンスのなかで

80億人のいまの心を逆指名手配して
わたしたちは逃走する
ひとりひとりのあなたと共に     (K.S.)

<容疑者詩人>
二条千河(特別ゲスト共犯者)・岩重桃平・井嶋りゅう・佐藤克哉・三木悠莉・竹村啓・GOKU・あおい満月・立原一洋・若宮明彦・井上摩耶・熊谷直樹・遠藤ヒツジ・音月逢花・勝嶋啓太・
ミカヅキカゲリ・奥ノ矢真弓・小篠真琴・吉峯芙美子・佐相憲一

表紙絵:奥ノ矢真弓/装丁デザイン:遠藤ヒツジ
編集発行人:佐相憲一

定価 550円(税込)