第5回アオサギ文化講座、充実の内容で終了!

第5回アオサギ文化講座、充実の内容で終了!

8月29日、ゆったり間隔を空けた人数限定で開催しました。

第1部のお話は、詩人の竹村啓さん「からだ・こころ・ことば―朗唱舞踏の思想―」。
詩を紙に書くだけでなく、実践されている朗唱舞踏の表現について、その深層にある人間の身体と心のありようを含めて、文化的バックボーンなども紹介しながら、豊かに語られました。
その中心にある「魂」をこめることの考察には、特にうなずく方の姿もあり、参加者との対話もすすみました。
朗唱舞踏の実演もあり、毎年、開催されている朗唱舞踏会(今年は新型コロナウイルス感染予防で延期)への関心が高まります。
竹村啓さんが最近刊行された詩集『ひと』(文化企画アオサギ)から4篇の詩朗読も披露され、社会的に弱い立場に追いやられることの多い人たちの純粋な心の姿をユーモアと愛情をこめて刻印した詩世界には、朗読に向いているという共感の声があがりました。

第2部は、参加者による納涼詩朗読会。
それぞれの持ち味を生き生きと朗読する声には、自粛や沈滞の傾向にあるいまの世の中で、心の声を発することの新鮮さが感じられ、豊かな時間となりました。

マスク着用、人数限定の会でしたが、むしろ、参加者相互の対話時間とその空気があって、充実した機会になったのではないかと思います。

昨年末の西荻窪での第4回から実に久しぶりに再開したアオサギ文化講座、今後も無理のないようなかたちでいろいろ開きたいと思います。