青木みつお詩集『いつの間にか歯を喰いしばっていた』刊行しました!!

最新刊!!青木みつお詩集『いつの間にか歯を喰いしばっていた』

黙ってないで声を出すんだ―アイスマンは言う
敵基地攻撃能力って戦争?―友人は言う
傷つけていることにかわりない―福祉職員は内省する
いやあ、ぼくなんか、と頭をかきながら笑顔で作者は
歯を喰いしばってきた他者と自分と世界を詩にする
現実批評と人の心の哀歓と、ほんのりユーモアが響く

人情の機微をあらわせる声
役者は第一に声という
人を思い
人につくす
そうした人間の力をわかっていないと
セリフを生かすことはできない
(詩「役者」より)

<青木みつお(あおき みつお)>
1938年東京生まれ、在住。
東京大空襲に遭う。東京都職員として福祉分野で働く。中央大学第二文学部仏文専攻卒業。
都職労文芸作品集編集員、職員文化会詩部長などを務める。
同人誌「詩都」を創刊し、月刊誌「詩人会議」編集長などを歴任。
「九条の会詩人の輪」に参加し、世話人を務める。
日本現代詩人会 詩人会議 各会員。
詩集『愛と告発のバラード』(共著)『人間家族』『戦争のなかの子ども』『東北の大地』『人間の眼をする牛』『下町相談デリバリー』『アルプス便り』ほか
小説『荒川を渡る』
リポート『光を求めて―生活保護と人権』『児童相談と個人の尊厳』

定価 2,200円(税込)