鳥飼丈夫詩集『時、それぞれの景』刊行しました!!

最新刊!!鳥飼丈夫詩集『時、それぞれの景』

消えていくように見える情景は
淡く濃く、生き続けている
人の記憶があって、詩がある限り
移ろうものの影をひたむきに追って
詩の海風が路地に吹いている

不在の人は
今日も遠い町を歩いていることだろう
旅を続けるのもつらかろう
せめて南風でも吹くがいい
物語を語ろうか それとも
ノートいっぱいに狂った言葉を記そうか
(詩「半島の町」より)

渋いタッチで淡々と語られる情景に濃厚な陰影と詩情が香る好詩集です。
<著者略歴>
鳥飼丈夫(とりがい・たけお)
1947年京都市生まれ、静岡県伊東市在住。
詩誌「風越」主宰、歌誌「小室」主宰。
静岡県文学連盟会員、伊東市短歌連盟会員、岩漿同人、雑木林同人。
定価 2,200円(税込)