小篠真琴詩集『へいたんな丘に立ち』刊行しました!!

最新刊!!小篠真琴詩集『へいたんな丘に立ち』

土と海と空と夢、そして命の関係性
雪と実りの循環をいたわるように
せたな、今金、函館、室蘭、札幌 ~北海道発
現実生活の苦楽から見えてくるのは
ひとの心の繊細で広大な世界だ

窓からのぞいたべつな世界へ
ひとがたくさん集まり始めた
記憶の彼方の安らぎをてに
あるきはじめる時がここまで
来ているのだと今かんじている
(詩「あたらしい窓」より)

厳しくも豊かな自然風土のなかで半生を送ってきた詩人が、地域の人びととのふれあいと現代社会のただ中で感じとる繊細な心の声が聞こえてきます。そこには、飾らないひとりの人間の悩み多い日常のなかで発見した、さわやかな希望のトーンも感じられ、鋭さと優しさとほろ苦さが入り混じった、いまを生きる詩の声が響いています。

小篠真琴 こしの まこと
1975年、北海道久遠郡せたな町大成区(旧大成町)生まれ。
1998年、室蘭工業大学卒業。卒業後は卸業者にて社内システムのコーディングを行う職に就く。その後、ITベンチャー企業への転職によりプログラマーとして複数言語によるアルゴリズムを学ぶが、失職を機に北海道檜山の生まれ故郷に戻り、現在の今金町で職を得る。北海道後期高齢者医療広域連合への派遣を期にふたたび簡易なコーディングの仕事を行い、派遣終了とともにルーチンの構成から日本語の文章への応用を思いつき、現在に至る。現在は今金町に勤務。
詩誌「指名手配」「潮流詩派」「極光」「フラジャイル」「雨彦」同人、「Asgard」「くれっしぇんど」参加、文芸誌「ざいん」「視線」会員。
日本現代詩人会、日本詩人クラブ、北海道詩人協会、室蘭文芸協会、北海道俳句協会、北海道ポーランド文化協会、小熊秀雄協会、各会員。道南歌人協会会友。
既刊詩集『生まれた子猫を飼いならす』(2018年、中西印刷株式会社)

定価 1650円(税込)