林新次詩集『冬の虹』刊行しました!!

最新刊!!林新次詩集『冬の虹』

見つめることで命はおののく
ありのままのこの世界が歪んでいるとしたら
敏感な精神ゆえに諦念の向こうに降る雨は新鮮だ
動植物界でも社会でも、生きる者のうたが聴こえる
巷の何気ない様子、人生哀歌、地球環境、平和、……
苦しみ抜いてきた人の詩は切実だ

キャーと叫ぶ女性客もいる
皆スーパーの中で雨宿りしている
雷はあらかた去ったようだ
いや、まだ鳴っている
僕もしばらく雨宿りすることにした

今、夏になったばかりの空を
雷雲が流れている
(詩「にわか雨」より)

<著者略歴>
1966年東京都豊島区生まれ。
以降、東京都保谷市(現・西東京市)、埼玉県新座市、同県朝霞市、同県比企郡滑川町、神奈川県川崎市、同県横浜市、東京都江戸川区と転々とする。
17歳の頃より詩を書き始める。新聞記者として約17年間勤める。その間、容器包装リサイクル法についての本を3冊出版する。
2002年、日中韓英4か国語の『世界平和へのアンソロジー』(クリエイト日報)を編纂(共著)。
現在、就労継続支援A型事業所に勤務。
既刊詩集
『誇らかに、愛』(林新次・本名)
『水平線』(林田悠来・筆名)
『晴れ渡る空の下に』(林田悠来)
『雨模様、晴れ模様』(林田悠来)
所属
日本詩人クラブ・日本現代詩人会・埼玉詩人会・しずくの会

定価 1,100円(本体1,000円+税10%)