津田政行詩集『峠道』刊行しました!!

最新刊!!津田政行詩集『峠道』

越えてきて、見えるものがある
日韓の涙と笑顔、故郷岩手の3.11と長年の思い
四季の抒情、平和の歩みと環境のこと
そして80年生きてきた人の哲理
盛り沢山の詩群がひとつの大河になって峠道

ヒグラシが鳴き止んでも
どこまでもどこまでも 行こう

少年時代は短い
けれども日暮れるまでには
もう少し時間がある
(詩「少年」より)

医学関連の博士、郷土史家、平和愛好家の顔ももつ詩人が、80年を生きてきて、いまどうしても詩で発表せずにはいられない万感の5章、約80篇です。植民地時代の困難から現代の友好までをたどる日韓の歴史、故郷の岩手県にその時滞在し予定変更によって間一髪助かった3・11のドキュメンタリーとふるさとの思い、少年の心で自然界を感じる抒情、平和憲法の果たしてきた大切な役割など社会のありようへの批評、人生の峠道を経て来た実感による哲理。それらのどの章も切実です。

津田政行(つだ・まさゆき)
1942年、岩手県釜石市生まれ。神奈川県伊勢原市在住。
専門学校および理工学部卒業後、医学系研究科研究生。博士(医学)。診療放射線技師・医学物理士として放射線医学(放射線物理学、放射線計測学、放射線治療技術学)の臨床や研究に携わる。
公益財団法人 雨岳文庫 役員
一般社団法人 日本詩人クラブ 会員
既刊詩集
『五十五峠』(2007年 新風舎)
『つづらおり』(2011年 文芸社)
既刊著書
『福士川 中津川 甲子川』(2012年 私家版)
『明るい諦観』(2018年 文芸社)
『戦前・戦中の農業改革と山口左右平』(山口匡一との共著)(2018年 夢工房)

定価 2200円(税込)