神原良詩集『夜の北緯』刊行しました!!

最新刊!!神原良詩集『夜の北緯』

このやるせなく歴史的な映像はどこから来るのか
もはや北緯無限度の時空の群青
風の街の湖から東京サアカス小屋、砂の記憶へ
オタモイ海岸、札幌、釧路、オスロ、そして星へ
硬軟融合した語りが廃墟をかなしみの体温へ戻す

詩精神の北方彷徨を語ってきた鬼才が大きなスケールで描く新詩集です。
個と歴史と宇宙のめぐりが、幻想的かつリアルな愛で描かれます。

<やがて夜明けまで 語り明かすのだ
ある者は火を囲み ある者は踊りを踊る
空色のランプは男の手から 次々と人の手に渡っていく>
(詩「東京紀行」より)

<著者略歴>
愛媛県生まれ、幼少期は北海道、小学校は鹿児島県、中学・高校は北海道(札幌北高校出身)、
大学以降、今日に至るまで、東京都・埼玉県に居住。
既刊詩集『小樽運河』(2000年、書肆山田)『オタモイ海岸』(2016年、コールサック社)ほか、全9冊。
所属 日本詩人クラブ・日本現代詩人会・埼玉詩人会。

定価1,650円(税込)