祝・長崎県文学新人賞! 吉峯芙美子詩集『雨の根源』

吉峯芙美子詩集『雨の根源』(2024年6月刊)が
第39回長崎県文学新人賞を受賞しました!!
おめでとうございます!
表彰式は11月17日です。
聴こえてくる危機の音
おのれの、誰かの、社会状況の、歴史の、……
メンタルなこの時代のSOSを感受して
心は繊細にひたむきに言葉を発する
精一杯いまを生きる者の切実な声が長崎から届く
透明感ある絵画が話題の彼女は詩人だった
それは
誰かの心が悲鳴すら失い
何も出来ずに祈るばかりの私を
包み込み 静かに見守るように月を色づけた
(中略)
ある夕暮れ 小雨が降った
雨の滴は金色に輝き 町を染める
浴びる私の髪は頬は手のひらは喜びを心へ伝えた
紛れて流れた温かいひとしずくが金色だったかは分からない
ただ 分かるのは
この空の下に 生まれたということ
(詩「空」より)
<吉峯 芙美子(よしみね ふみこ)>
1985年 長崎市出身(佐世保市生まれ)、長崎市在住。
所属詩誌 「指名手配」
長崎市内の南山手美術館(南山手八番館)にて2021年と2023年に美術個展を開催。
Gallery COCOにて3度目の個展。
ガラス製のグラスや瓶などに魅せられ絵画制作している。
定価 2,200円(税込)